理容室が教える!脱毛症について~円形脱毛と男性型脱毛って?~

現在においては老若男女多くの人々が何らかの毛髪のトラブルを抱えています。

脱毛症

本来備わっているヘアサイクルが何らかの要因によって乱れると、毛髪の成長期から突然休止期に移行して毛が急に抜け落ちてしまうことがあります。このヘアサイクルの異常が脱毛症です。
脱毛症はほぼ出生時から毛が脱落する先天性脱毛症と、成長してから生理的又は病的なヘアサイクルの異常で起こる後天性脱毛症の二つに分けられます。
後天性脱毛症には、円形脱毛症男性型脱毛症があります。

円形脱毛症

脱毛斑(だつもうはん)と呼ばれるほぼ円形のハゲが突然頭部に出現します。コインくらいの大きさが一般的で自覚症状に欠けるため他人に指摘されて気付くことが多きです。
脱毛斑が一つだけできるタイプ・複数できるタイプ・多発して融合するタイプ・頭部の毛全部から体毛までが抜け落ちるタイプ等様々な症状があります。
原因は免疫異常とストレスが関与していると言われていますが詳細についてはよく分かっていません。
脱毛斑周辺の毛を軽く引っ張ってみて、数本の毛が抜けるようであれば進行中です。通常は脱毛の進行が止まってから半年~1年で自然に治ると言われています。

男性型脱毛症

男性ホルモンが頭皮の毛母細胞の分裂・増殖を抑えてしまうのが原因です。遺伝的要素が関与していると言われていますが、真の原因は不明だと言われています。
青年期・壮年期以降に見られる症状で髪の硬さが徐々に柔らかい毛に変化し、やがて脱毛して髪全体が薄くなるため、一部分だけが突然抜け落ちる円形脱毛症との区別がつきやすいです。フケやかゆみを併発することもあります。整理現象であるため適切なケアにより進行を遅らせることは可能ですが、完全な回復は期待できません。

産後の女性の脱毛

出産した女性の約60%が産後の脱毛症状を経験します。妊娠中は出産準備のために女性ホルモンが多く分泌されこのホルモンの影響により髪の寿命が長くなります。産後ホルモンの状態が通常に戻る際にこれまで寿命が長くなっていた髪の成長が突然止まってしまい抜け落ちてしまうのです。
この症状は分泌後脱毛症と呼ばれており時間がたてばまた元通り髪の毛が生えてくるので心配はありませんが、この時期は頭皮がデリケートな状態なので、パーマやカラーリングは控えたほうが無難です。

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